柿沢議員、買収容疑で逮捕　一覧表で報告受け主導か

c

4月の東京都江東区長選を巡り計約330万円の買収資金を提供するなどしたとして、東京地検特捜部は28日、公選法違反（買収など）の疑いで、前法務副大臣で衆院議員の柿沢未途容疑者（52）＝東京15区、自民党を離党＝と秘書4人を逮捕した。柿沢容疑者は、政策担当秘書が一覧表にまとめた区議らの現金受領状況の報告を受けていたとみられることも判明。特捜部は木村弥生前区長（58）を当選させるため、柿沢容疑者が買収を主導したとみて調べている。

　逮捕前の任意の事情聴取に対し、買収容疑を否認していた。

　逮捕容疑には秘書らと共謀し、区長選前の2月ごろ、5人に計100万円を供与し、3人に計60万円の供与を申し込んだ疑いが含まれている。これらは自民系区議らに対する一律20万円の現金提供とみられる。

　関係者によると、柿沢容疑者は2月、事務所での会議で現金配布を指示、地域ごとに担当を割り振られた秘書らが区議に提供を持ちかけた。受領しなかった区議もおり、結果を政策担当秘書が取りまとめて一覧表を作成し、報告していたとされる。