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最終予選進出にホッと一安心 「終わった〜!寝たい(笑)」 馬場咲希の窮地を救った“ベタピンイーグル”

发布时间:2023-10-21 人气:88 作者:郝


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<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 最終日◇20日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)◇ボブキャット・コース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>

生まれて初めて受ける“QT”の過酷さを、身をもって経験する4日間になった。アマチュアの馬場咲希(代々木高3年)は「すごいしんどかった。(いつもと)全然違う!(普通の)試合みたいにプレーできるのかなと思ってたんですけど、すごいしんどかったです」と、その緊張感を明かした。

“来年プロになれるかが決まる”、“1つのバーディ・ボギーで大きく順位、そして状況が変わる”。そんな感じたことのないプレッシャーと戦いながらの72ホールだった。前日出した「66」という結果もあり、40位タイまでの“通過圏内”トータル4アンダーの19位タイで迎えた最終日も、思うように体が動かない。前半はバーディとボギーが出入りし、大きく伸ばすことができなかった。

そんな馬場を追い込んだのが、12番をボギーとした後に迎えた15番パー3。ここはティショットをピン4メートルほどに乗せながら、強めに出たバーディパットが1メートル強オーバーすると、返しのパーパットがカップに蹴られボギーを喫したホールだ。「この3パットで落ちたら、一生忘れることができないパットになる」。そんな“トラウマ級”のできごとにより、この時点でトータル3アンダーに後退。「2アンダー」と想定し、実際そうなったカットラインまで“あと1打の猶予”しかない状況に陥った。

だがこの窮地を救うビッグプレーが、16番のパー5で訪れる。セカンドが池を越えてショートカットできるここはバーディホールでもある。実際、馬場も「獲れるチャンスがあるなぁ」と思いながら、アドレスに入る。そしてその一打は「少しつかまりすぎた」と思ったよりも池が待ち構える左に飛んだが、無事フェアウェイをとらえると、下り傾斜も手伝ってグングンと前に走っていった。

止まった場所はピンまで残り154ヤード地点。そこで8番アイアンを握ることができたほどの飛びだった。そして楽々ツーオンどころか、ピンそば1メートルにつける絶好のイーグルチャンスが訪れる。ここで馬場の気持ちをフッと楽にする言葉があった。キャディを務めた坂詰和久コーチからの『さっきのは池に落としての3打目だと思おう』というアドバイスだ。そして冷静に流し込むと、そのコーチと静かにグータッチを交わした。

これで一気にトータル5アンダーとし、突破が確実になった。このコースで感じたのは「一打がすごく重い」ということだった。15位タイで終えたラウンド後は、そんな重さからの緊張感から解き放たれたように、いつものような18歳らしい天真爛漫な姿を見せる。父の哲也さんやチームメンバーと話す時も、それまでの強張った表情はもう見られない。そんな変化を見るだけでも、いかに厳しい場所に身を置いていたかが伝わってくる。

だが、プロ入りをかけた戦いは、これで終わりではない。あくまでもここは最終予選会(11月30日~12月5日、米アラバマ州)に進むための通過点でしかない。「今回、普段の試合と違うことが感じられた。最終はもう少し日にちが伸びる(全6ラウンド)ので、また違う感じになるかもしれない。しっかり覚悟を決めて最終に行きたいと思います」。さらに10月31日からは、日本の最終プロテスト(岡山県)も待っている。「プロテストも通過できるように、しっかり調整して頑張りたいと思います」。日米を股にかけての“就職試験”は、むしろここから本格化していく。

とはいえその前に、一度小休止。「よかった〜、終わった〜!って感じ。寝たいなあ(笑)」。これがラウンド直後の素直な気持ちだ。21日の早朝便ですぐに帰国し、次なる戦いへ。そこで、まずはしっかりと激闘の疲れを癒してもらいたい。


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