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始まりはストリートビューに映り込んだ除草剤容器 ビッグモーターの「街路樹問題」 木はどうやって枯死させられた?有識者や専門家の答えは

发布时间:2023-10-16 人气:99 作者:共同社




枯らせることは難しいと口をそろえる。「ただし…」。両者はそう解説を続け、いくつかの可能性を示してくれた。(共同通信=森清太朗)

浦和美園店前で実況見分を行う捜査員

 ▽ビッグモーターは会見で近年の除草剤使用を否定した
 まずはビッグモーターと街路樹を巡る流れを振り返る。
 7月25日、ビッグモーターは保険金不正請求問題に関する謝罪会見を開いた。
 インターネット上では会見前から、グーグルマップの「ストリートビュー」をさかのぼって調べ、「木が枯れている」と指摘する声が相次いでいた。街路樹付近で店員らしき人物が作業する姿や市販の除草剤とみられるボトルも映り込んでおり、「炎上中」。報道陣からは街路樹に除草剤をまいた疑惑への質問も飛んだ。
 兼重宏行社長(当時)は「枯らすようなことは普通やりませんよね、見栄えも悪いですし」と述べ、首をかしげるしぐさをして見せた。
 一方で、当時専務だった和泉伸二社長はこんな回答をしている。「甘い認識で雑草に対して除草剤をまいてしまって、それが街路樹などに影響を与えたことはあると思う」。ただ、それは10年ほど前の話とも強調していた。「現時点はそういった指導はしていないし、常識も併せ持っているつもりだ」

ビッグモーター小倉南店前で行われた土壌調査

 ▽自治体が次々に被害届。背景には「環境整備点検」の圧力が…
 自治体の動きは早かった。会見から一夜明けた26日朝、埼玉県が所沢店に聞き取りを申し入れた。店の前にあった低木は消え、土だけになっていたからだ。東京都や神奈川県なども続き、全国の店舗周辺で過去に街路樹が不自然に枯れ、消失していたことが明らかになっていく。
 国土交通省も全国の地方整備局に調査を指示し、社会の耳目は一気に「街路樹問題」に集まった。
 会見での釈明とは異なる実態に、世間の批判は高まった。するとビッグモーターは会見からわずか3日後、公式サイト上で陳謝。過去に店舗清掃で除草剤を使い「(その)影響により枯れた可能性が高い」と説明した。「環境整備点検」と呼ばれる店舗巡回が背景にあったとみられ、この際に、上層部が現場に環境美化を強く迫っていたとの指摘もある。こうした圧力が、過剰な行為につながったのだろうか。
 枯死が確認された土壌から除草剤成分が検出されると、器物損壊の疑いで被害届を出す自治体が続出した。国交省も北陸や中四国などの7県9店舗前に関し、被害届を提出すると発表。損害賠償請求も予定する。
 さいたま市も被害届を出した自治体の一つ。浦和美園店では除草剤成分「グリホサート」が検出され、複数のケヤキが枯れた。
 安全のため伐採したさいたま市は、2022年6月までの1年間に何者かがまいたとして、県警に被害届を提出。店長は「雑草で見栄えが悪いから使用した」と、下草への月1回程度の散布を認めた。散布の時期は、枯れた時期と重なっている。
 他にも、春日店(福岡県春日市)では、近隣の最大556倍に相当する濃度のグリホサートが検出されたというから驚きだ。
 ホームセンターなどで手に入る除草剤の中にグリホサートが含まれる製品もある。海外では人体への危険性も指摘された成分だ。一見すると、このグリホサートが直接木を枯らしたよう


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