夜の木綿街道彩る出雲神話　出雲・平田でプロジェクションマッピング

築１００年を超す旧酒蔵を使ったプロジェクションマッピングが１日夜、出雲市平田町の木綿街道であり、地元住民らが暗闇に映し出された幻想的な映像に見入っていた。２日夜もある。

住民らでつくる実行委員会が昨年に続いて企画し、市の観光施策に関わるソニーデザインコンサルティング（東京都）が映像を制作。街道沿いの旧石橋酒造の蔵を使って、壁２面に投影した。

　映像は昨年流したひな祭りや春、桜をテーマにした動画に加え、出雲神話をモチーフにしたものも加えた。かつての平田地域の姿を伝える写真も交え、街道の歴史を伝えている。家族で訪れた同市西代町の栂奏翔ちゃん（５）は「とてもきれいだった」と満足そうに話した。

　イベントは１日から３日まで、桃の節句に合わせて開かれる「木綿街道おひなさんぽ」の一環。期間中は本石橋邸など１１カ所にひな飾りが展示され、折り紙などの体験もできる。